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【まとめ】絶対面白い! ネットフリックス作品47本 | Culture | Safari Online2022. 11. 05 【まとめ】絶対面白い! ネットフリックス作品47本 週末は、配信動画作品をイッキ見するのがオススメ。ここではネットフリックスで観られる作品をご紹介。絶対に面白いので、是非ご鑑賞あれ! 『リディームチーム:王座奪還への道』製作総指揮・監督/ジョン・ワインバック 出演/レブロン・ジェームズ、ドウェイン・ウェイド、コービー・ブライアント屈辱の米バスケ代表をコービー・ブライアントが立て直す!バスケットボールといえば、アメリカのお家芸。当然のごとくオリンピックでも金メダルが“常識”とされていたが、2004年のアテネ大会で、NBAのスターも出場したにもかかわらず、アメリカは銅メダルに甘んじた。相手を見くびっていた結果で、国内では大バッシングを受ける事態となる。そこから4年後の北京大会へ向けて、バスケット男子アメリカ代表チームがどのように欠点を克服したのか、そのプロセスを克明に見つめていく。大学チームの名コーチを迎え、プライドやエゴを捨て、チームプレイに徹しようとする。そんな苦闘を、レブロン・ジェームズ、ドウェイン・ウェイドら一流プレイヤーたちが振り返るのだが、チームの要となったコービー・ブライアントは2020年に事故死したため、当時の映像のみの登場。北京での彼への熱狂など、いま改めて観ると胸が締めつけられる。過去にさかのぼって、1972年ミュンヘン大会の決勝戦の映像はかなり衝撃的。この作品、とにかくテンポが良く、挫折からの復活、クライマックスの怒涛の盛り上がり……と、ハリウッドのエンタメ大作のような構成が鮮やか。 『リターン・トゥ・スペース』製作・監督/エリザベス・チャイ・バサルへリィ、ジミー・チン 出演/イーロン・マスクイーロン・マスクが実現する宇宙への夢とは?何かと話題がとぎれない、イーロン・マスク。彼がこだわり続けるのが民間人による宇宙旅行で、その宇宙開発のために立ち上げた企業が“スペースX”だ。これは、新たなテクノロジーで実験を繰り返し、ロケットを作る同社の壮大なプロジェクトを追った作品。命綱なしで断崖の登頂に挑む『フリーソロ』でアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞し、タイ洞窟の救出事件に迫った『THE RESCUE 奇跡を起こした者たち』を手がけた監督コンビなので、ドキュメンタリーとしての見せ方が絶妙な一本になっている。NASAが2011年のスペースシャトル以来の国際宇宙ステーション(ISS)への有人飛行を模索するなか、スペースXのエンジニアたちも協力。2020年、スペースXが打ち上げたカプセル型宇宙船“クルードラゴン”が宇宙飛行士をISSまで運ぶことに成功するなど、アメリカの宇宙開発復活への道が、ドラマチックに展開。飛行士の家族の思いや、名作『アポロ13』も甦る地球帰還のプロセスなど、何度か心を揺さぶられる瞬間が用意される。人間の宇宙への夢に、素直に感動してしまう人も多いはずだが、イーロン・マスクの野望の深層心理は観ているわれわれに委ねられ、そこも本作の面白さだろう。 『Tinder詐欺師:恋愛は大金を生む』監督・脚本/フェリシティ・モリスマッチングアプリ詐欺の被害者が犯人を追う!“Tinder”は人気のマッチングアプリ。多くの人は真剣に、そして純粋に恋愛の相手を探すために使っているのだが、その中には罠も潜んでいる。夢中になってしまった相手に、いつの間にか多額のお金をつぎこんでしまい、借金地獄に陥ってしまい……。そんな女性たちが素顔をさらけ出しての告白で、恋愛詐欺の実態を浮き彫りにする衝撃のドキュメンタリー。実際に送られて来たメッセージや音声、映像に、生々しい再現ドラマも加え、一瞬も飽きさせない作りに観ているこちらは引き込まれる。相手から騙し取った大金を利用して、富豪のフリをして次の獲物を引っ掛ける。それが詐欺師、サイモンの手口。高級ホテルでのデートや、自家用機による出張同行の誘いなどで、めくるめくセレブ生活と真剣な恋愛を一瞬だけリアルに信じこませる上級テクニックに目を疑うが、ターゲットとなった女性たちも騙された時間を夢心地で回想したりする。事件そのものがセンセーショナルなうえに、人間の複雑な心理に背筋が凍ったりも!? 事件が発覚し、逮捕されたサイモンはどうなったのか。その“現在”を想像させるパートもかなりエグい! 『FYRE:夢に終わった史上最高のパーティー』製作・監督・脚本/クリス・スミス大失敗となった音楽フェスの舞台裏を暴く!個人が所有するバハマの無人島で世紀の音楽フェス“ファイアー・フェスティバル”が開催されることが発表。スーパーモデルたちが宣伝に使われ、インフルエンサーは報酬をもらってプロモーションに協力。SNSではバズり、あっという間にチケットは完売する。企画したのは、アーティストと彼らのクライアントをつなぐマッチングアプリ“FYRE(ファイアー)”を立ち上げたビリー・マクファーランド。しかし会場となる島には、来場者を迎える十分な設備は存在しない。フェス開催なんて当然、無理! しかしマクファーランドは“やるやる詐欺”で嘘をつきまくり、投資家も騙してしまう。その一部始終を描いたのが本作だ。まったく準備もできていないのに、バハマにやって来た数百人の客たち。食事やトイレもままならず、彼らは混乱の極地に陥ってしまう。その風景はショッキングを通り越して、コメディ映画を観せられているかのよう。フェスの舞台裏以上に驚くのは、マクファーランド本人。社員たちが語るのは、想像を超える彼の実像だ。思わず周囲がついて行きたくなるカリスマ性や会話の才能を持ち、めちゃくちゃ承認欲求が高い。まさに映画の題材にふさわしいキャラクターで、呆れつつも最後は感服してしまうはず。 『イカロス』製作・監督・脚本・出演/ブライアン・フォーゲル自ら禁止薬物を摂取してドーピング検査を通過できるか実験する!配信先行の作品として、アカデミー賞で初の長編ドキュメンタリー賞に輝いた、記念すべき一作。タイトルのイカロスは、太陽の光で翼が溶けて海に落ちたギリシャ神話の登場人物。かつてドーピングが発覚し、人生が失墜した自転車ロードレースのスター、ランス・アームストロングを、そのイカロスに重ねて本作を撮ったブライアン・フォーゲル監督。アマチュアのロードレーサーでもある彼が、自らの肉体を実験台にして撮影。つまり禁止薬物を摂取しつつ、ドーピング検査をパスして大会に出場しようとする。その設定だけで驚愕レベルだ。監督に協力するのは、ロシアの反ドーピング機関の所長。しかもその所長は、ドイツのTV番組で告発されたことで、ロシア政府から目をつけられ、アメリカへ逃亡。フォーゲル監督にかくまわれる身となる。このあたりは監督も映画を撮る前は予期しなかった事態で、並みのドキュメンタリーでは味わえない超スリリングなムードへ突入。やがて所長の数奇な半生も明かされていく。ドーピングを巡るアスリートたちの実態や、国家ぐるみの計画など「こんな事実を明らかにしていいの?」というエピソードの連続で、スポーツに興味のない人も惹きつけるパワーが充満する力作。 『グッド・ナース』原作/チャールズ・グレーバー 監督/トビアス・リンホルム 脚本/クリスティ・ウィルソン=ケアンズ 出演/ジェシカ・チャステイン、エディ・レッドメイン、ンナムディ・アサマア身近な恐怖を突きつけられる!本作の題材になった実際の事件は、病院での入院患者の相次ぐ不審死。亡くなった患者の体内からありえない量のインスリンが発見される。つまり故意に点滴の中に混ぜられていたのだ。やがて一人の看護師への疑惑が持ち上がる。その看護師チャーリーは9つの病院を転々としており、勤務先で必ず同様の不審死事件が起こっていた。シングルマザーの看護師エイミーは何も知らずに新たな同僚のチャーリーと親しくなり、彼はエイミーの娘たちとも仲良くなる。やはて警察も動き出すなか、全編、張り詰めた空気に包まれるサスペンスが展開していく。病院の患者にとって医師や看護師は絶対的に信頼を寄せる相手。しかし日本でもこれと似た事件が起こったように、邪悪な存在がそこに紛れていれば、患者は成す術もない。その恐ろしさが、リアルに伝わってくる。事件を隠ぺいしよいとする病院側の体質も生々しい。本作の舞台は2003年でオバマケアがはじまる前のこと。エイミーは心臓疾患を抱えているが、健康保険に未加入で1回の検査や診察に支払うのが、なんと980ドル(約15万円)! アメリカの医療費も衝撃的だ。エイミー役のジェシカ・チャステインとチャーリー役のエディ・レッドメインは、ともにオスカー俳優だけあって、圧巻の演技で観る者の目をクギづけにする。 『アテナ』 製作年/2022年 製作・監督・脚本/ロマン・ガブラス 出演/ダリ・ベンサーラ、サミ・スリマン、アントニー・バジョン、オウアシニ・エンバレク 冒頭の11分間のノーカット映像に驚く!フランスの郊外にある“アテナ”という団地で、若者たちを中心とした大暴動が起こる。その団地に暮らす一人の少年が殺され、加害者が警察官だと思われたからだ。若者たちと、それを鎮圧しようとする警察隊との激しい攻防が展開。被害者は四兄弟の末っ子で、三男のカリムは暴動のリーダー役として仲間を指揮。次男のアブデルはアテナでも尊敬される軍人、そして長男で異母兄弟のモクタールは、麻薬の密売人……と、3人それぞれの闘いはショッキングな運命になだれ込んでいく。ストーリーはこのように、兄弟の確執が軸となってギリシャ悲劇も思わせるが、基本は怒涛のスペクタクルアクション映画だ。冒頭からタイトルが画面に出るまでの11分間。暴動と警官隊との闘いが驚異のノーカットで展開。その11分間に、火炎瓶による大爆発、カーチェイスやバイクの曲乗りなどが盛り込まれ、ノンストップ感で圧倒する。あとは一気の展開にのみこまれる印象だ。ヴェネチア国際映画祭ではコンペティションで上映され、強烈なインパクトを残した。 『カーター』監督・脚本/チョン・ピョンギル 出演/チュウォン、イ・ソンジェ、チョン・ソリ “ワンショット風”の映像に驚愕!自分の名前も含め、記憶を失って目覚めた男が、耳の奥に埋め込まれた装置を通して指示を受け、信じがたいミッションに挑む物語。“カーター”という名で数々の指令を受けるこの男、もともと超人的な身体能力を備えているらしく、襲いかかってくる無数の敵を次々と本能で倒し、瞬発的な判断で危機を乗り越えていく。記憶をなくした最強の男という点で、あのジェイソン・ボーンも連想させるが、カーターの能力は、はっきり言ってボーン以上。全世界を震撼させるウイルスという、まさに今っぽい背景が用意され、その治療薬とされる少女を確保するカーターの任務は、韓国と北朝鮮の関係も深く絡んで二転三転の運命へとなだれ込む。この『カーター』、最大のポイントは、全編が“ワンショット風”というスタイル。“風(ふう)”と書いたのは、ワンショットのようにうまく映像をつないでいるから。しかも、そのつなぎが超スムーズ。冒頭の浴場での大乱闘から一気にテンションを上げ、その後もカーチェイス、上空でのバトルなど、いったいどうやって撮影したのかわからないアクションが連発。ワンショット風の勢いに乗って、“空前の”とか“常識を超えた”なんていう表現も甘く感じるほどの怒涛感が途切れない。それが2時間ちょっと続くのだ。しかもワンショットが前提なので、劇中で進んでいく時間も同じ。約2時間で、これだけのことが起こっていたことに驚くしかない! 『グレイマン』原作/マーク・グリーニー 製作・監督/アンソニー&ジョー・ルッソ 脚本/ジョー・ルッソ 出演/ライアン・ゴズリング、クリス・エヴァンス、アナ・デ・アルマス、ジェシカ・ヘンウィック 世界を股にかけた攻防が展開2009年の発刊以来、シリーズ化された人気スパイスリラー小説を、ネットフリックスでも最高額の製作費といわれる2億ドルを投じて映画化。主人公は“シエラ・シックス”というコードネームで呼ばれるCIAの工作員。服役中にリクルートされ、無敵の暗殺者として活動していたが、ある重要な機密を手に入れたことで、身内であったはずのCIAから命を狙われる。バンコク、トルコ、ウィーン、香港、プラハにクロアチア……と、まさに世界を股にかけた攻防が展開。あの『007』も彷彿とさせるスケール感だが、孤高の主人公の闘いが徹底してクールに、リアリティ満点に描かれる点が『グレイマン』の持ち味だ。全編、アクションの演出にサプライズと興奮が確約される。過去のどんな映画でも体験したことのないシチュエーションが用意され、中盤の見せ場となる市街戦は、まさに怒涛のスペクタクル感。アクション映画のさまざまな魅力が凝縮されたシークエンスにひたすら息をのむ。シックス役のライアン・ゴズリングは、あの憂いを含んだ顔で無敵暗殺者のテクニックを披露し、最高のハマリ役。一方でシックスを執拗に追う、かつての同僚ロイド役のクリス・エヴァンスは、キャプテン・アメリカとは真逆の冷酷非情ぶり。さらに『007』では出番がわずかだったアナ・デ・アルマスが、その不満を解消するかのように今回は有能なスナイパー役として大活躍と、キャストの見どころも充実。全体に夜のシーンが多く、日中でもダークな画面が印象的なので、できるだけ外から遮断された暗い空間での鑑賞をオススメしたい。 『HUSTLE/ハッスル』製作・出演/アダム・サンドラー 監督/ジェレマイア・ザガー 脚本/テイラー・マターン、ウィル・フェッターズ 出演/クイーン・ラティファ、ベン・フォスター NBAへ挑戦する様子が激アツ!描かれるのはバスケットボールの世界。多くの人が憧れ、特大な人気を誇るNBAである。主人公のスタンリーは、フィラデルフィアを本拠地とする76ers(セブンティシクサーズ)のスカウトマンを務めている。オーナーの急死でチームに激震が走るなか、出張先のスペインでボー・クルスという最高の逸材を発見したスタンリーが、そのボーをアメリカに連れて来て、NBAへ挑戦させようとする。さまざまな苦闘を乗り越えて成功をめざすという、スポーツ映画として王道の展開。そこにNBAの裏事情や、スタンリーとボー、それぞれの家族関係もスパイスとなって、まっすぐに物語に引き込む作りになっている。何より驚くのは、バスケのシーンのリアリティ。ボー役のフアンチョ・エルナンゴメスは、スペイン代表も経験し、NBAのユタ・ジャズに所属する現役プレイヤー。ライバル役のアンソニー・エドワーズもやはりNBAのスター。ロングシュートや、激しいぶつかり合い、巧みなディフェンスの動きなど、世界最高レベルのテクニックが映像に収められ、しかも俳優としての演技もなかなかのもの! そのほかにもレジェンドの選手やコーチも顔を出している。舞台がフィラデルフィアということで、スポーツ映画の超名作『ロッキー』へのオマージュもたっぷり。特訓シーンのテンポや、グレーのパーカー、ストリートでのランニング、そして師弟関係までも重なる。現代っぽく、ドローン撮影や画像をバズらせるネタも絶妙に加え、怒涛のクライマックスへと到達。観た後にスッキリ、いい気分になれるのは間違いない! 『シニアイヤー』原案・脚本/アンドリュー・クノアー 監督/アレックス・ハードキャッスル 出演/レベル・ウィルソン、ゾーイ・チャオ、サム・リチャードソン、ジャスティン・ハートリー 女子高生が目覚めたのは20年後の世界!?主人公は女子高生のステファニー。人気者になりたいと決意した彼女は一念発起し、チアリーディングの主将になる。しかし練習中の落下で、なんと昏睡状態に……。それから20年後。奇跡的に目を覚ました彼女は、もう一度、高校に戻って夢だったプロムクイーンを目指す。タイトルの『シニアイヤー』は、アメリカで高校最後の一年のこと。肉体は37歳のステファニーだが、精神的には17歳のまま。まずそのギャップで笑わせるが、ステファニー役、レベル・ウィルソンが自分の変化を受け止め、周囲の高校生になじんでいくプロセスを超ナチュラルに演じていて、観ているこちらも楽しい気分になってしまう。そこが本作の最大の魅力かもしれない。スマホやSNSはもちろん初体験。レディー・ガガの写真を見てマドンナだと思い込んだり、20年前の流行でストップしてるステファニーの奮闘に笑いの連続。1990年代が懐かしいと感じる人には、ツボとなるネタ満載のはず。一方で、本作ならではの新鮮さもいっぱい。かつての友人たちが、今や高校の校長やPTA。友情や確執、恋愛感情が新たなステージに変わっている。ハリウッドの“青春映画あるある”な学校内の階級社会をSNSとともに強調しながら、そこから一歩先へ突き進む清々しさもある。最近、何かとコンプライアンスで表現の自由が逆に制限されてる現実も皮肉ったりして、映画としてなかなか攻めてる一作。観終わった後、スッキリといい気分になってるのは間違いない! 『ホワイト・ホット:アバクロンビー&フィッチの盛衰』製作・監督/アリソン・クレイマン 一時代を築いたファッションの“盛衰”がリアルにわかる“アバクロ”といえば大人気のファッションブランドだが、最近あまりその名前を聞かなくなった気もする。一時ほどの人気はなくなったのかもと思ってたら、実は大変なことになっていた……と大暴露するのが本作。〈アバクロンビー&フィッチ〉は、その元をたどると100年以上前に誕生した歴史あるブランド。2000年代の初め頃から、プレッピー(有名大学のエリート的なファッション)とセクシーを取り込んだスタイルを前面に押し出し、アメリカを中心に爆発的ブームを起こした。モールのショップの前にはムキムキの半裸の男性が立ち、ムスクの香りが漂う店内は暗めの照明で音楽が鳴り響く。広告も、とにかくセクシーさを強調。アバクロのファッションこそ最高にイケてる時代が続いたのである。そんなアバクロが重視したのは、店の売り上げよりもスタッフの外見。黒人スタッフは夜勤の清掃が割り当てられ、アジア系が多い地区でも白人が優先的に採用される。あまりに差別的な実態に訴えが起こり、CEOの実像が明らかになっていくのだが、一企業に対し「ここまで描いていいの?」という忖度ナシのアプローチが、映画の面白さにつながっていく。次々とスキャンダラスなネタが暴露されつつ、いろいろと考えさせられるのも事実。ファッションブランドには自分たちの方向性があり、「似合う人に買ってほしい」という本音もあるはず。消費者には、単にカッコいいと憧れる心理もある。でもその考え方が行き過ぎると、時代に合わなくなっていき、アバクロのようにあからさまな差別につながってしまう。タイトルどおり、一時代を築いたファッションの“盛衰”がリアルにわかる、これは必見のドキュメンタリー! 『目指せメタルロード』製作・脚本/D・B・ワイス 監督/ピーター・ソレット 出演/ジェイデン・マーテル、アイシス・ヘインズワース、エイドリアン・グリーンスミス ヘビメタバンドを結成する高校生3人組の奮闘ぶりが面白い!『ボヘミアン・ラプソディ』が大ヒットしたように“バンド映画”は、アクション映画とはまた違ったベクトルで、観ているこちらのアドレナリンを上昇させる。音楽そのもののパワーはもちろん、メンバー同士の関係が超ドラマチックだったりするからだ。そんなバンド映画に、またひとつ愛すべき一作が誕生した。バンドといっても、タイトルにあるように“ヘビメタ”。高校でマーチングバンド部に所属するケビンが、メタル大好きなハンターから誘われ、メタルバンドを組む。ケビンはドラム、ハンターはギターを担当するが、あと一人、どうしてもベースが必要。なかなかメタルに興味がある生徒がいないなか、ケビンが目をつけたのはチェロが得意な女子、エミリーだった。こんなメンバーでバンドが組めるのか、学内のバンドコンテストに出場できるのか、というドラマが、ハリウッド王道の青春ムービーのノリで進んでいく。メタルが好きなハンターは白い目で見られるし、明らかに気弱なイメージのケビンはイジメの標的になり、エミリーは精神的トラブルを抱えていたりと、キャラ設定も絶妙で3人の奮闘に共感してしまう作りだ。この手の作品、往々にしてディープなネタがいっぱい出てくるが、本作の場合はメタルのバンドや曲の蘊蓄(うんちく)はサラリ。マニアックに行きすぎないので、実に観やすい。ハンターがこだわるのが“ポスト・デスメタル”。つまり自分たちの音楽を極めようとするし、「権力には真実と抵抗、そしてスピードだ」と語られるメタルの精神も、人生哲学っぽくて妙にカッコいい! 劇中には思わぬカーアクションもあったりと、サービス精神もたっぷり。そしてもちろんクライマックスのステージパフォーマンスは怒涛の映像&サウンドで展開されるので、気づいたら興奮と感動に酔ってしまった……という印象。ヘビメタのレジェンドたちが意外なシーンで登場するが、彼らとケビンの会話も実に味わい深い。 『アダム&アダム』 製作・出演/ライアン・レイノルズ 監督/ショーン・レビ 出演/マーク・ラファロ、ジェニファー・ガーナー、ゾーイ・サルダナ 「あの時、もしこうしていたら……」を、叶えてくれる!タイムトラベル映画は、時空を超えた主人公が、行き着いた先の人々とともに何かを“変える”ことが常識だが、本作の場合、タイトルから予想されるように、別の時代の自分と出会う。意外にこのパターンは少ないので、新鮮な感触! 主人公のアダム・リードは、2050年の戦闘機パイロット。その時代はタイムトラベルも使えるようになっているのだが、アダムはある理由から、タイムトラベルの発明を阻止するために2018年へ向かおうとする。しかし事故が原因で、到着したのが2022年。そこで12歳の自分と出会ったことで“2人”は協力してミッションに挑む。12歳のアダムが未来の自分に気づくプロセスもユニークだし、同じDNAを持っていることがカギになったりと、巧妙な展開に引きこまれてしまう。設定だけ考えればシリアス&ハードだし、ド派手なアクションも盛りこまれるが、作品のムードは軽やかでハートウォーミング。そこも本作の大きな魅力。『スター・ウォーズ』や『ターミネーター』へのオマージュもストレートでわかりやすい。監督は『ナイト ミュージアム』のショーン・レヴィで、大人のアダム役が『デッドプール』のライアン・レイノルズなので、この軽快なノリも名人芸の域(彼らは前作『フリー・ガイ』でも組んでいる)。タイムトラベルものは、何かと辻褄合わせや、禁止ルールなどややこしかったりする。しかし本作はそのあたりもスッキリ作られているので観やすいはず。そして重要なシーンでは感動も用意されるが、そこもサラリと心地よい後味。誰もが「子供時代の自分に何を伝えたい?」と思いを巡らせることだろう。 『ドント・ルック・アップ』原案・製作・監督・脚本/アダム・マッケイ 出演/レオナルド・ディカプリオ、ジェニファー・ローレンス、ジョナ・ヒル、ティモシー・シャラメ、ケイト・ブランシェット、メリル・ストリープ、アリアナ・グランデ惑星衝突で人類滅亡の危機に人々はどうする!?天文学を専攻するミンディ博士と、教え子の大学院生ケイトが、地球に向かってくる巨大な隕石を発見。半年後に太平洋に墜落し、その被害は人類を壊滅させると予想される。あわてた2人は、アメリカ大統領に直訴するも、真剣に取り合ってもらえず、TV番組や、大企業を巻き込んで信じがたい大騒動へ発展。とりあえず彗星に攻撃を与えて進路を変えようとする作戦がはじまり……と、基本は地球滅亡のパニック映画なのだが、ノリは完全にエンタテインメント。次々と事態が変わるジェットコースーターのような流れに乗せられつつ、ホワイトハウスやTV局の目を疑うような事実で超ブラックな笑いを誘ったりする。『サタデー・ナイト・ライブ』出身で、『バイス』などを手がけて、現在のハリウッドで最も勢いのあるアダム・マッケイ監督が、その才能を全開にした印象。最初はさえない天文学者がメディアの人気者になるミンディ博士役にレオナルド・ディカプリオ。強気ながら、肝心な時に失敗する教え子のケイト役がジェニファー・ローレンス。このコンビのやりとりが最高に楽しいうえに、メリル・ストリープはアメリカ大統領役で大怪演。TVキャスターのケイト・ブランシェット、大企業CEOのマーク・ライランスと、ズラリ揃ったオスカー俳優が、それぞれ過去の作品とまったく違った演技。自身をパロったようなアリアナ・グランデも加わり、サプライズと笑いの連鎖が止まらない。彗星接近のカウントダウンの結果と、彼らの運命は? ここまで先が読めない作品も珍しいし、そのラストも軽々と予想を超えていく! 『YOU-君がすべて-』原作/キャロライン・ケプネス プロデューサー・脚本/セラ・ギャンブル、グレッグ・バーランティ 出演/ペン・バッジリー、エリザベス・ライル、ヴィクトリア・ペドレッティ シーズン1(全10話)、シーズン2(全10話)、シーズン3(全10話)面白さ=異常さが魅力のサイコサスペンス作品!動画配信サイトで連続ドラマを楽しむ際に必要になってくるのが、“一息つく勇気”。「◯話まで見たら、今日は終わりにしよう」「あと1話くらいは見たいかも」の攻防が視聴者の中で起こりがちになる。現在、ネットフリックスでシーズン3まで配信中の『YOU-君がすべて-』も、“一息つく勇気”を問われるシリーズ。だが、3シーズン経てなお面白さは健在で、悩ましい攻防にもなかなか勝たせてくれない。それどころか、シーズンを重ねるごとに面白さは加速。もっとも、このドラマの場合、面白さ=異常さでもあるのだが。物語の主人公は、書物を愛する好青年のジョー・ゴールドバーグ(ペン・バッジリー)。シリーズ冒頭のジョーは、ニューヨークの書店で店長を務め、大好きな本に囲まれながら穏やかな日々を送っている。ただし、このジョーという男が実は非常に厄介で、想いを寄せた女性への執着が異常。相手の住居に不法侵入したり、SNSをパトロールしたりするなどのストーカー行為はもちろん、時には恋愛成就を目指して邪魔な人間を排除したりもする。そんなジョーが大学院生のベック(エリザベス・レイル)に一目惚れし、彼女を振り向かせるために手を尽くしたのがシーズン1。ジョーの想いはベックに届くの? 届かないの? のスリルと、その先に待ち受ける意外な結末がシリーズの人気を決定づけた。1つだけ明かしておくと、この作品ではターゲットにされる側も決して清廉潔白な人間ではなく、それが物語のバランスの鍵になっている。続くシーズン2は舞台をロサンゼルスに移し、ジョーが新たな相手をストーキング(!)。ただし、このお相手となるラブ(ヴィクトリア・ペドレッティ)が予想の斜め上を行くキャラで、実はジョー並みにクレイジーな女性であることが判明。サンフランシスコが舞台となるシーズン3では、似た者同士で家庭を築くことになったジョーとラブのサイコ合戦が展開する。しかも、2人の間にはすでに可愛い第1子が誕生。クレイジーな夫婦は永遠の愛を誓い合えるのか? 誘惑、不倫から監禁、殺人まで、歪んだ家族ドラマがホームコメディ半分、血みどろ半分のノリで展開し、シリーズ史上最も面白いシーズンとの声も。ジョーとラブの異常な攻防にハラハラさせられながら、視聴者は“一息つく勇気”の戦いも強いられるはずだ。 『マイネーム:偽りと復讐』監督/キム・ジンミン 脚本/キム・バダ 出演/ハン・ソヒ、パク・ヒスン、アン・ボヒョン、キム・サンホ 配信/ネットフリックス全8話(1話45分〜59分)ヒロインのつらくて切ない死闘ぶりに心が動かされる!主人公は、ハン・ソヒ演じる女子高生のユン・ジウ。父1人、子1人の家庭で育ったジウは、麻薬組織の一員だった父親を何者かに殺され、天涯孤独の身になってしまう。悲しみに暮れるジウは、父の親友だった麻薬組織のボス、チェ・ムジン(パク・ヒスン)のもとへ。父の復讐を果たすため、復讐する力を手に入れるため、組織の一員となって生きる決意をする。だが、そこは想像を絶する過酷な世界だった……。と、これはまだシリーズ冒頭の展開でしかなく、ジウの復讐劇は何年にもわたる壮大なものへ。チェ・ムジンの後ろ盾を得ながら組織の中でサバイブしていくジウは、父を殺害した犯人が警察の人間であると確信。やがて正体を隠して警察官となり、新しい名前”オ・ヘジン”として生きることになる。ヘジンの目的は警察内部からチェ・ムジンをサポートすること、そして父の死の真相を突き止め、死に追いやった人物への復讐を遂げること。果たして彼女は目的を果たすことができるのか? ギリギリの状況に身を置くヘジンの死闘がノンストップで描かれていく。シリーズも中盤を過ぎたころには、大半の視聴者は“マイネーム”を捨てて奮闘するヘジンに復讐を遂げさせてあげたくなるはず。身を置く状況の複雑さに反し、彼女の願いを最初から至ってシンプルなのだから。しかし、そう簡単にはいかないであろうことは、展開1つ1つの残酷さや壮絶なアクションシーンが物語っている。ヒリヒリとした全8話のラストに待ち受けているのは何なのか。先が気になり過ぎて居ても立ってもいられなくなるため、できれば一気に見る時間を作って楽しむのがおすすめ。 『イカゲーム』監督・脚本・演出/ファン・ドンヒョク 出演/イ・ジョンジェ、パク・ヘス、オ・ヨンス、ホ・ソンテ 配信/ネットフリックス2021年/韓国/全9話賞金456億ウォンをかけたサバイバルゲーム『イカゲーム』で繰り広げられるのは、賞金456億ウォンをかけたサバイバルゲーム。謎の巨大施設に集められた参加者たちが、勝利を目指して各ゲームに挑戦する。ギャンブル癖を抱えて借金にまみれたソン・ギフン(イ・ジョンジェ)をはじめ、一家離散の憂き目に遭った脱北者のカン・セビョク(チョン・ホヨン)、会社の金を横領したエリート証券マンのチョ・サンウ(パク・ヘス)ら参加者の顔触れは様々だが、共通するのは大金を手に入れたい意思。それぞれの事情を抱えた者たちが寝食を共にしつつ、“負けたら即死亡”の世界へといざなわれていく。また、施設のインテリアやファッション演出も残虐性からは程遠く、基本カラーはピンクとグリーン。参加者のジャージが濃いグリーンなら、運営スタッフの制服は濃いピンクのジャンプスーツで、ポップでキュートな色づかいに意地の悪さを滲ませる。怖気づいた参加者たちを、一度は日常に帰しもする。それによって浮かび上がるのは、参加せざるを得ない現実、背後にある社会。一方、行方不明の兄を追って施設に潜入する警察官ファン・ジュノ(ウィ・ハジュン)を介し、犯罪行為にまみれた運営側に目を向けることも忘れていない。児童への性的虐待問題を扱った社会派映画『トガニ 幼き瞳の告発』などで知られるファン・ドンヒョクが全9話の監督、脚本を手掛け、腕を振るっている。 『アーミー・オブ・シーブズ』 原案・製作/ザック・スナイダー 監督・出演/マティアス・シュバイクホファー 出演/ナタリー・エマニュエル、ルビー・O・フィー、スチュアート・マーティン 配信/ネットフリックス2021年/アメリカ/視聴時間129分『アーミー・オブ・ザ・デッド』の前日譚!マーベルやDCのヒーロー映画のように、それぞれの作品がクロスオーバーする世界観は、ハリウッドですっかり主流になった。しかしあまりに作品が広がりすぎると、追いつけなくなったりするのも事実。そこでオススメしたいのが、この作品だ。『300<スリー・ハンドレッド>』や『ジャスティス・リーグ』などでアクション映画ファンに根強い人気を誇る、ザック・スナイダー監督。当たり障りのない痛快アクションというより、かなり過激だったり、マニアックな欲求を刺激したり、アクの強い表現も得意な彼の持ち味が最大限に発揮され、絶賛されたのが『アーミー・オブ・ザ・デッド』。ゾンビが解き放たれたラスベガスで、金庫からの大金強奪を描いたが、そこで天才的な金庫破りのテクニックを披露したキャラが、今回の主人公。ラスベガスの事件から時間を戻し、ヨーロッパを舞台にド派手な強盗アクションが展開していく。世界の強盗たちにとっても“伝説”とされる4つの金庫がターゲットとなるのだ。『アーミー・オブ・ザ・デッド』でも、ちょっぴり浮いた存在だった、金庫破りの天才マティアスは、今回も超難関な犯罪計画に巻きこまれながら、自慢のテクを使いたい野心と、もともとの軽めの性格が絡み合って、さらに味わい深く、共感しやすいキャラへと進化。金庫に触れながら、複雑な内部に“感応”する鍵開けのシーンは、じつにユニークだ。マティアスを犯罪に誘うスリの名人のほか、計画の仲間たちも強烈に怪しい面々で、そのチームプレーが思わぬ方向へなだれこむあたりもスリリング。アメリカでゾンビが発生する事態や、意外なキーパーソンなど、『アーミー・オブ・ザ・デッド』とのシンクロを見つけられるし、この2作、どっちから先に観ても楽しめる。2022年には『アーミー・オブ・ザ・デッド』のアニメシリーズも完成するので、この“アーミー・オブ”ワールドの動向から、しばらく目が離せなくなりそう! 『レッド・ノーティス』製作・出演/ドウェイン・ジョンソン 監督/ローソン・マーシャル・サーバー 出演/ガル・ギャドット、ライアン・レイノルズ、リトゥ・アリヤ 配信/ネットフリックス2021年/アメリカ/視聴時間117分壮大なスペクタクル犯罪劇!『デッドプール』のライアン・レイノルズ、『ワイルド・スピード』シリーズなど大ヒット作が続くドウェイン・ジョンソン、そしてワンダーウーマン役でおなじみのガル・ガドット。3大スターが世界を駆け巡るアクション大作で集結。それだけで面白さは保証されたようなもの! レッド・ノーティスとは、インターポール(国際刑事警察機構)から最重要の指名手配犯に出された国際手配書のこと。高級美術品を狙う詐欺師のノーランが、レッド・ノーティスのターゲットだ。ローマでクレオパトラが残した秘宝を狙う彼の前に、FBIのスゴ腕捜査官が立ちふさがるが、インターポール、謎の大泥棒も入り混じり、壮大なスペクタクル犯罪劇へと突入する。ツッコミどころもあるものの、一気の勢いにかき消される感じ。そして何より、R・レイノルズの、おちゃめ&おとぼけな活躍、ロック様の豪快さとコミカルな演技、男2人を手玉に取って余裕のガルと、これ以上ないほどのハマリ役を託されたスターたちに、最後の最後まで魅了されるのは間違いない。 『シューマッハ』製作年/2021年 監督/ハンス=ブルーノ・カマトゥンズ、ヴァネッサ・ノッカー、ミヒャエル・ヴェッヒ 出演/ミハエル・シューマッハ 配信/ネットフリックス伝説のF1ドライバーの秘蔵映像が満載!F1の最多優勝(91回)、チャンピオン7回など数々の記録を打ち立てたシューマッハのドキュメンタリーが完成した。シューマッハといえば、歴代のF1レーサーの中でも、その精密なドライビングテクニックが際立っていた。要するに”天才”である。本作は、その天才がどうやってヒーローになっていったかを、きっちり時系列に沿って振り返るので、改めて偉業を実感できる。F1を描いた映画ではよく目にするが、この映画で使われるのは“本物”。接触やクラッシュの瞬間は、観ているこちらも最速時の恐怖を体感してしまう。F1の歴史を知る人には、アイルトン・セナが急成長してきたシューマッハにどんな態度をとったのか貴重な映像に感動し、長年のライバルになるはずだった両者が迎える運命に、改めて果てしない衝撃を受けるはず。一方で、フェラーリで勝利を獲得する鈴鹿サーキットがじっくり再現されたり、感無量のシーンも豊富。 (c)NETFLIX, INC.
AND IT'S AFFILIATES, 2021. ALL RIGHTS RESERVED. 『スイートガール』製作・監督/ブライアン・アンドリュー・メンドーサ 脚本/グレッグ・ハーウィッツ、フィリップ・アイズナー 出演/ジェイソン・モモア、イザベラ・メルセド 配信/ネットフリックス後半は、かなりとんでもない展開へ!ガンで苦しむ妻を見守るレイ・クーパーは、新たな薬に最後の望みをかけていた。しかしその新薬は突如、市場に出ないことが決定され、妻は死去。製薬会社のダークな思惑が絡んでいると感づいたレイは、真実を突き止めようとしたところ、逆に謎の組織に命を狙われることになってしまう。レイと、娘のレイチェルは壮絶な運命に巻き込まれていき……。大切な家族を亡くした失意の父娘の復讐劇というストーリーなのだが、父娘ともにボクシングで鍛えているという設定で、要所に過激なバトルも用意され、アクションサスペンス映画のムードが濃厚。とくにレイの戦闘シーンは「なんでこんなに強いんだ?」とも感じるけれど、『アクアマン』でのスーパーパワーが重なって、観ているうちに説得力を帯びていくから不思議!そしてこの映画、後半にかなりとんでもない展開へなだれ込む。映画を観慣れた人も、たぶん心の準備ができておらず、驚くのではないか。その時点でタイトルが『スイートガール』だったことを思い出すと、なかなか意味深かも。 『D. P.
)が取り入れられていますか?それらの表現の技術習得はどの程度重視されていますか? 梅田:ポートフォリオ教育を採用している学校もあり、その中で横断的かつ時系列的に美術、音楽を組入れているケースもあります。しかし講演時に申し上げたように採用している学校もあるし、いない学校もあるので一般化はできません。また、これらの統計調査も知る限りでは行われていないと思います。なお、美術館との協働で公共施設のデザインワークショップを授業のなかで行うケースもあります。 甲斐崎:質問者さんの言う通り、イエナプランのワールドオリエンテーションでは、探究のプロセスやアウトプットの段階で、言語以外の表現が盛んに取り入れられています。しかしながら学習課題は個別にあるため、軽重はあります。取捨選択も学習者に委ねられています。要するに、表現方法の技術習得を目的にはしていませんから、表現方法の技術習得も各学習者の探究のプロセスにあって、何をどこまで習得するかは学習者が決めるということです。学習者の要求としてその機会を最大限提供できるようにグループリーダーはしていると思われます。 Q:イエナプランについて、学校によってアレンジをかえることのメリットデメリットはなんでしょうか? 原田:オランダのイエナプランスクールをいくつか見て思うのは、学校によって変えているというよりは、結果的に変わっていくのではないかということです。それは、決まったやり方に先生たちがはまっていくのではなく、先生たちの個性を活かしながら、対話しながら、子どもの実態を見ながら、それぞれの学校のあり方が生成されるからではないかと思います。そのあり方のメリットは、先生一人ひとりの良さや個性が生かされること、柔軟に変容していけること、デメリットは、校長先生や教師の意識によって、学校のあり方の振れ幅が大きいことではないかと思います。 Q:探究をそそのかすとは具体的にどのようなことをするのですか? 甲斐崎:やや誘導的にファシリテートするということです。イエナプランでのグループリーダーは、すべてを子どもたちに委ねているわけではありません。学習に対してはしっかりとしたプランをもち、子どもたちの学びを望ましい方向へ向かうよう促しています。ただし、それを子どもたち自らその方向へ進んだかのように布石を打ったり、仕掛けをつくったりします。ここらへんのところをもってして「そそのかす」という表現を使いました。2つ下の質問の原田さんの回答を参照してください。 Q:各国の日々の宿題の量、宿題に対する考え方はどうでしょうか? 藤原:アメリカは平日の宿題は小学校高学年から多くなってきます。中学・高校になるとさらに多くなり、かなりの負担になります。一方で金曜には宿題がなく、公立は3か月弱の夏休みも宿題はないところがほとんどかと思います。個人的には本人が決めた宿題でない限り、本人のペースに合わず無駄が多いことに加え、子どもの貴重な自由時間を奪うこと、親の宿題への関与の有無が成績⇒格差を広げる要因にもなるので反対です。アメリカでも宿題は問題となっており、オバマ政権の時に、宿題の量を減らすようにと通達が出されましたが、現場では実質的に家庭学習に頼ってしまっている部分もありなかなか転換するのが難しそうです。 梅田:宿題に関しては、地域や学校、もっといえば先生レベルで多様なやり方が存在し、「これ」といったものがありません。私の観た主観の限りでお答えすると、一般的には日本より少なめに感じます。また土日や長期休みには宿題が出ない傾向があります。なぜそうなのかを色々な先生に訊きましたが、皆口をそろえて「休みって、休むためにあるんでしょ?」とのこと。ここでも彼らはシンプルなデザインを体現していますね 甲斐崎:イエナプランスクールには宿題はあまりないです。でも出るクラスもあります。でもそれは圧倒的に少ないです。そもそも家庭での学習なのですから、やるやらない、やるとしたら何をどの程度やるかなど、当然家庭に決定権があるはずです。学校から出された一律に同じ宿題など、すべての子どもにとって有効であるなんてあり得ないことです。さらには、授業中にやり切れなかった分が宿題になるなんてこともよくありますが、そんなのは単なる教師の怠慢だし、無能さをさらけ出しているようなもんです。即刻、授業中にやってくださいって言って突き返してやりましょう。宿題とは、学習者自身が必要と思ったときに、学習課題、内容、方法等を自己選択・決定し行うものです。私自身は、小学校のうちはたっぷり遊んだり、家族と一緒に過ごしたりするのが一番の学びだと思います。これも宿題。 Q:何かを考えたり、探究するためには、自分で、課題や問いを設定することが必要になると思うのですが、それぞれの国ではどのようにしてそれを学んでいくのでしょうか? 藤原:アメリカの場合は、子どもに「あなたはどう思うか?」「あなたはどう感じたか?」とまず聞きますが、その中に問いや課題設定が含まれます。ただ、「問い」に限定せず、思いつきや仮説のようなものもその中に入ります。学校では、たくさんの質問をすることが奨励され、「Good Question! 」と沢山ほめてもらいます。 梅田:フィンランドの学校ではテストは一般的にどの教科でも(数学も理科も音楽であっても)エッセイ(小論文)形式で行われることが多いです。そこでは、絶対的な知識を求められるのではなく、一人ひとりがどう思うか、なぜそう思ったのかを求められ、結論に至る思考プロセスを重視して評価されます。また、ポートフォリオ教育が行われているケースが少なくなく、そこで子供たちが各々の物語で一年間を学ぶように(そしてリフレクションができるように)デザインされています。このように普段から子供たちは自らの問いについて自然に求められる環境で学んでいます。 原田:イエナプランでは、子どもが前のめりになるような、ついつい知りたくなるような環境設定を「子ども学的環境」と呼び、その環境設定を大切にしています。例えば手に取れるところに興味を引くようなものを置いたり、知りたいと思った時にすぐに調べられるような環境にしたり。また、子どもから良質な問いを引き出すために、教師が子どもたちにどんな質問をしたらいいのか、教師たちが常に探究することも求められます。 Q:お金の教育はどのようにされていますか? 藤原:アメリカの場合、学校内での授業もありますが、友達と一緒に道端や公園などで、レモネードを売ったりします。また小学校のころから寄付活動が盛んで、たくさん本を読んだり、たくさん走ると寄付額が増えるイベントや、学校内で何かを売って、集めたお金を寄付する機会が多く、催しのようになっています。寄付先は自分たちの学校、地域の病院、海外で困っている子たちへの寄付などまちまちです。公立は自分たちの学校への寄付の機会が多いです。 梅田:授業内で行われるお金関係の授業は当然あるとして、日本で一般的に知られているのは、書籍でもよく触れられる中学生時に行われる就業体験だと思います。これに加え近年は、小学生向けに起業家と学校、官公庁が連携して実施している、もはやお金の教育というよりは経済視座で学ばせる起業家精神教育が行われています。ここではICTやゲーミフィケーションを取り入れられており、簡易的ながらキッザニアのような施設で楽しみながら学べるデザインがなされています。また、20年以上前から、ひとつの軸をもってプレスクール(就学前学校)から高校まで発達段階に応じて学ぶ起業家精神教育(entrepreneurship and enterprise education programs)を実施しているような積極的な地域もあります。 2回目は、下記のようなご質問に対して回答しました! 質問への回答その2「オランダ・フィンランド・アメリカから学ぶ教育の未来」 Q:他国の教育を比較し逆に日本の教育はどこがよいと感じますか? Q:教育にPCやタブレットが取り入れられたことのメリットとデメリット Q:日本の教育におけるシステム(制度上)の課題について思うことを教えてください。 Q:自立した他人を尊重するということが大切だと思いますが、日本における人間関係において、会社でも、地域でも、親子でも、支配・被支配という関係性が、これらの教育の実現をさまたげるように思います。日本でこういった教育を実現するために、親の価値観をどのように変えていったら良いでしょうか? Q:固定的な質問だと思うのですが…。「やらない子」に対する対応をもう少し知りたいです。 Q:「日本の公教育が大きく変わっていくために必要なこと」は何だと思いますか。 Q:儒教の国日本で、イエナプランやフィンランドの教育はどのようにとり入れられうるのか <お知らせ> 梅田先生が、フィンランドの話をじっくりしてくださる機会があります。ぜひご参加ください! 3月16日 ーフィンランドに学ぶ教育の未来ーフィンランドのお菓子つき http://finland-edu.
com オランダ ユーザーの検索結果を追跡しない「世界で最もプライベートな検索エンジン」をキャッチフレーズに人気を獲得している検索エンジン「Startpage. com」は、オランダに拠点を置いています。検索結果はGoogleの検索結果を利用していますが、Start Pageがプロキシとして機能してくれるので、検索履歴がGoogleに残らない点が世界で最もプライベートな検索エンジンと呼ばれる所以です。 7.Qwant フランス フランスに拠点を置く検索エンジンで、プライバシーの保護に重点を置いています。フランス政府は、プライバシーの観点からQuantの利用を推進しており、フランスを中心としたヨーロッパ諸国で徐々に人気が出始めている検索エンジンです。 8.WebCrawler アメリカ アメリカに拠点を置く検索エンジンで、GoogleやYahoo! 、Bingなどの有名な検索エンジンの検索結果を混合したメタ検索エンジンとして有名です。Googleと比べ、リスティング広告が非常にはっきりと示されているため、検索結果と広告の境界が非常に分かりやすい検索エンジンです。 9.Dogpile アメリカ 様々な検索エンジンの結果を統合して示すメタ検索エンジンとして有名です。WWW、Usenet、FTBを同時に、もしくは別々に検索できることが特徴です。アメリカ発の検索エンジンで、現在アメリカ国内でのシェアはほんのわずかとのことですが、検索結果をバランスよく表示することから一部のファンに利用されている検索エンジンです。 10.AOL アメリカ アメリカ発の検索エンジンで、2000年代に急成長を遂げ一時はGoogleを脅かす存在になるともいわれた検索エンジンですが、世界およびアメリカでのシェアは現在低調です。検索結果にはリスティング広告が表示されない点は特徴の一つです。 アメリカに拠点を置く検索エンジンで、Google、Yahoo! 、bing、Ask. comなどのアメリカ発の世界主要検索エンジンを統合したメタ検索エンジンとして知られていましたが、2017年に独自の検索エンジンとして再スタートを切り、今後の動きに注目が集まっています。 12.Lycos アメリカ アメリカに拠点を置く検索エンジンで、アメリカを中心に世界各国にて利用されていますが、現在、国によっては検索結果が表示されない状態になっています。過去に、様々な国の企業によって買収されながらも知名度を獲得していった独特な背景を持つ検索エンジンです。 特定の地域で活用されている検索エンジン 13.Maktoob アラブ首長国連邦 アラブ首長国連邦のドバイに拠点を置くオンラインサービス会社が提供する検索エンジンです。2009年にYahoo! によって買収されましたが、現在もアラビア語を公用語とする地域において人気の検索エンジンです。 14.Pipilika バングラディッシュ バングラディッシュに拠点を置く検索エンジンで、バングラディッシュの公用語ベンガル語と英語による検索が可能です。バングラディッシュ初の検索エンジンとしても知られ、英語よりもベンガル語の検索結果を上位に持ってくることから、ベンガル語が利用されている地域では人気の検索エンジンです。 15.Seznam チェコ チェコ共和国に拠点を置く検索エンジンで、チェコで初めての検索エンジンとして注目を集めました。チェコ国内では、Googleと同程度のシェアがあるといわれ、中国のBaiduやロシアのYandexと同様に、世界で見ても非常に珍しい例の1つです。 16.Fireball ドイツ ドイツのベルリンに拠点を置く検索エンジンで、ドイツ語、英語での検索が可能です。1996年に設立された当初は、ドイツ国内で非常に人気の高い検索エンジンでしたが、その後、Googleの台頭により勢いを失いました。しかし、2016年に独立した企業として再スタートを切り、今後の戦略に注目が集まっています。 17.WEB.
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オランダ・フィンランド・アメリカから学ぶ教育の未来 当日の質問に対する回答(1) | | Learning Creator's Lab先月Learning Creator’s Labのオープンラボとして、「オランダ・フィンランド・アメリカから学ぶ教育の未来」を開催させていただきました。 当日、みなさんからの質問に対してお返事をできませんでしたので、いただいたご質問に対してこちらで回答していきたいと思います。かなり長くなってしまいましたので、下記のように2回に分けてご紹介したいと思います。本日は各国の教育に対する質問について回答します。 1)各国の教育に対するご質問 2)日本の教育の未来に対するご質問 Q:梅田さんの話し切れなかったフィンランドのお話が聞きたいです!また、国家戦略の部分をさわりだけでも聞きたいです 梅田:当日質疑応答でもお答えましたが、フィンランドの国家戦略のひとつとして挙げられるものはイノベーションの創出です。フィンランドは公教育から大学までの教育を国家戦略に対する戦術として教育システムを駆動させています。また、3月16日 フィンランドに学ぶ教育の未来でもお話しいたします。http://finland-edu. peatix. com Q:フィンランドには塾はあるのでしょうか?他国の有名大学に行ったり、ビジネスで大成功していますか?アングリーバード他は有名ですが、教育でさわがれるほどには…な気がします。 梅田:日本では「フィンランドに塾はない」という話題一辺倒ですが、実はあります。ただし市場としては日本のそれに比べてはるかに小さなものです。もちろん、他国大学へ留学もしていますし、たくさんのスタートアップが成功しています。(同時にたくさんの失敗も横たわっています)ちなみに、アメリカ西海岸とは趣を異とし、スタートアップの新しい祭典のカタチを提示するSlush。日本でも2016年に始まり注目を集めていますが、実はあれ、フィンランド発のムーブメントなんですよ。 Q:フィンランド・オランダの小学生の学びはすばらしいとおもいました。でも、彼らが大人になったときに他の先進国の人に比べて経済的にも豊かに生活できているかどうかについては、どうなのでしょう?” 梅田:一般的には、十分経済的に豊かな生活をすごしています。そもそも「豊か」とは何かを考える必要があるかもしれません。彼らは何よりも幸せ(well-being)を重視しています。その上で適度に物質的、経済的な豊かさを追求する姿勢は、日本も参考になると考えています。また今の子供たちが成長したあとの世界では、現在の先進諸国が経済的に豊かであり続けているのかでしょうか?興味深い問いですね。 原田:オランダについて、単純にデータだけで判断することはできませんが、IMFが発表している「1人当たりのGDP」の2016年のデータは、オランダは14位、日本は22位です。オランダは経済生産性は高いと言われていますし、私自身、オランダに滞在してそのように感じました。とにかく働く時間が短く、しかし景気は良いそうです。また、梅田さんもおっしゃっていますが、「豊か」とは何か、ということも考える必要があります。私が出会ったオランダの方々から感じるのは、あまり物質的なモノに欲がなく、家族との時間や自分の趣味などを大切にしているな、と感じました。 Q:オランダ教育の自由が実現した根本的な要因は?オランダの思想?なぜ変革が実現したのでしょう? 原田:ポルダーモデルという、お互いの利害を全部出し合い、皆が納得する第3の案を出していくという話をさせてもらいましたが、古くから、洪水によって度々被害を受けた国を立て直すために、皆が納得するまで話し合うという文化が根付いていたからではないかと感じます。オランダの教育の自由が成立するまで、100年近い期間をかけて話し合い続けたということですから、対話文化があるというのが大きいのではないでしょうか。 Q:イエナプランについて大部分のことは自由なのだと思うのですが、何か要となる、共有されているルール、規範はありますか? 原田:イエナプランスクールでは、子どもの選択を大切にしつつも、協働することも大切にしています。子どもが他の子どもたちや教師と対話し、相手のことも尊重できること、良い共同体になるために必要なことは大切にされ、それが20の原則に表れているのではないかと思います。 甲斐崎:規範ではないですが、原田さんと同様「20の原則」です。 Q:なぜイエナプランは3%のみの浸透なのでしょうか? けっきょくマジョリティは受験が心配なのでしょうか? 原田:イエナプランスクールだけでなく、オランダの学校が全体的に、民主的で子どもを中心とした学校であるというのが理由としてあるのではないかと思います。何人かの保護者の方がおっしゃっていたのは、特にイエナプランスクールに通わせたかったわけではなく、いくつかの学校を見学したら、今通っているイエナプランスクールが一番雰囲気が良かったから選んだ、といったことでした。また、イエナプランは教師をするのが難しいと言われます。ですので、なかなか広げることも難しいのではないかと思います。 甲斐崎:他の学校も保護者のニーズに十分応えられているからです。逆に言えば、ニーズの数、種類だけ学校があるということで、学校が合わないという不満は少ないということです(日本には学区があって学校を選べない自治体がほとんど)。マジョリティ、マイノリティという多寡の問題ではなく、適「校」適所だということです。ちなみに、受験のことを考えて学校を選んでいる保護者は少ないと私は思います。というかそういう保護者には出会わなかったです。子どもの個性や学びのスタイルを考えて、それに合う学校を選んでいるのがほとんどだと思います。 Q:オランダイエナプランについてとても理想的な学びの場だと思いました。一方で課題はあるのでしょうか。 原田:オランダでもよく言われていることなのですが、イエナプランの理念を深く理解し体現できる教師がなかなかいないというのが課題のようです。また、日本で実践していくときの課題は、学習指導要領をどのようにクリアしていくか、ということも挙げられるでしょう。 甲斐崎:原田さんと同様に、教師の質の維持はとても難しいと思います。良質な教員研修をしっかりとしたビジョンをもって持続的に行うことが必要で、それは校長のリーダーシップに大きく影響されます。各グループリーダーに任されている部分が多いのだけど、ビジョンを共有し、協働していくチームとなることが求められていくと思います。実践するにあたり、制度的なものがまず壁になることでしょう。教科制、学年・学級編成、教科書等、縛りは強いです。日本の教育制度の中でどうイエナプランを実施していくか、考えていかないといけないと思います。 Q:イエナプランの”コアになる価値”は現場でどうつくられていくのでしょうか? 原田:教員同士がとにかくよく話します。月に1度のスタディーデイのような研修でも、学校の理念について対話することもありますし、毎日の中では、昼休みは先生たち全員が集まってゆっくり話をしています。(この間、保護者が子どもたちを見ています。)こちらも、対話文化が生きているな、と感じます。 Q:イエナプランのブロック・アワーではどういう課題にそれぞれ取り組むのか。探究する課題はどのように設定し、進ちょくの管理や評価はどうしているのでしょうか? 原田:学校によって少し違いましたが、ブロックアワーでは、言葉と計算を中心にやっていました。週の課題をテキストのページで示す学校もあれば、iPadのアプリで示すところもありました。それを教師が確認している学校もあれば、全く見ない学校もありました。 甲斐崎:私の参観した学校では、ブロックアワーではスペリングと算数が中心でした。必修課題が示され、それをどう週の中で取り組むかは子どもに任されている学校もあれば、1時間ごとにきっちりとやることが決められている学校もありました。どの学校も、必修の課題が終われば、自分で設定した課題に取り組むことができます。前記の学校では、週の初めに必修課題をさっと終わらせ、後半は自分がやりたい課題や探究に取り組んでいる子どもが多かったです。必修の課題はノートやプリントで提出され、グループリーダーがチェックをして返却し、ポートフォリオにして保管していました。ワールドオリエンテーションの課題は、全校統一の課題が提示されます。それを各クラスでどう取り組むかは任されています。だいたいのクラスでは、イメージマップを使い、課題の分析と整理を行い、各自何に取り組むか決めているようでした。進捗の管理は個人やグループへのカンファランスによって行います。一斉指導ではないので、かなり深く関わることができます。評価は自己評価、グループリーダーは良きフィードバッカーという存在です。ここらへんは日本と変わらないでしょう。 Q:オープンダイアローグのおすすめ本はありますか?(入門本を教えて下さい) 原田:オープンダイアローグに関する書籍は何冊か出版されており、今後も出版されると思いますが、今のところメインはこの2冊だと思います。 『オープンダイアローグとは何か』斎藤環(医学書院, 2015) 『オープンダイアローグ』ヤーコ・セイックラ、トム・エーリク・アーンキル(日本評論社, 2016) 入門としては1つめの斎藤環さんのほうだと思います。斎藤さんの解説とオープンダイアローグ第一人者のヤーコ・セイックラさんの論文が3本収録されています。 Q:探究・ナラティブの構築・対話・「デザイン」のアウトプットのツールとして、どの程度言語以外の表現(絵・写真・映像・音楽・プログラミングetc.
「世界の検索エンジン、28選」~日本人があまり知らない海外のプラットフォーム~ - GLOBAL MARKETING BLOG | 世界のマーケティング情報が集まるメディア検索エンジンのシェアは、世界的にGoogleが圧倒的なシェアを占めています。海外マーケティングを効率的に進めるために、まずはGoogleの効果的な活用が重要であるといえるでしょう。一方、多くの企業がGoogleを軸に海外戦略を進めるため、たくさんの競合が存在しています。 海外マーケティングを進める際、もしターゲットとまする国が決まっているならば、その国で人気の検索エンジンを利用することが海外戦略を成功に導くファーストステップとなるでしょう。 そこで本記事では、海外マーケティングを行う際に重要な検索エンジンに関し、あまり日本人が知らない世界の検索エンジン28選を紹介します。 目次 1. Baidu 中国 2. Ask. com アメリカ 3. DuckDuckGo アメリカ 4. Ecosia ドイツ 5. Wolfram Alpha イギリス 6.
【まとめ】絶対面白い! ネットフリックス作品47本 | Culture | Safari Online2022. 11. 05 【まとめ】絶対面白い! ネットフリックス作品47本 週末は、配信動画作品をイッキ見するのがオススメ。ここではネットフリックスで観られる作品をご紹介。絶対に面白いので、是非ご鑑賞あれ! 『リディームチーム:王座奪還への道』製作総指揮・監督/ジョン・ワインバック 出演/レブロン・ジェームズ、ドウェイン・ウェイド、コービー・ブライアント屈辱の米バスケ代表をコービー・ブライアントが立て直す!バスケットボールといえば、アメリカのお家芸。当然のごとくオリンピックでも金メダルが“常識”とされていたが、2004年のアテネ大会で、NBAのスターも出場したにもかかわらず、アメリカは銅メダルに甘んじた。相手を見くびっていた結果で、国内では大バッシングを受ける事態となる。そこから4年後の北京大会へ向けて、バスケット男子アメリカ代表チームがどのように欠点を克服したのか、そのプロセスを克明に見つめていく。大学チームの名コーチを迎え、プライドやエゴを捨て、チームプレイに徹しようとする。そんな苦闘を、レブロン・ジェームズ、ドウェイン・ウェイドら一流プレイヤーたちが振り返るのだが、チームの要となったコービー・ブライアントは2020年に事故死したため、当時の映像のみの登場。北京での彼への熱狂など、いま改めて観ると胸が締めつけられる。過去にさかのぼって、1972年ミュンヘン大会の決勝戦の映像はかなり衝撃的。この作品、とにかくテンポが良く、挫折からの復活、クライマックスの怒涛の盛り上がり……と、ハリウッドのエンタメ大作のような構成が鮮やか。 『リターン・トゥ・スペース』製作・監督/エリザベス・チャイ・バサルへリィ、ジミー・チン 出演/イーロン・マスクイーロン・マスクが実現する宇宙への夢とは?何かと話題がとぎれない、イーロン・マスク。彼がこだわり続けるのが民間人による宇宙旅行で、その宇宙開発のために立ち上げた企業が“スペースX”だ。これは、新たなテクノロジーで実験を繰り返し、ロケットを作る同社の壮大なプロジェクトを追った作品。命綱なしで断崖の登頂に挑む『フリーソロ』でアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞し、タイ洞窟の救出事件に迫った『THE RESCUE 奇跡を起こした者たち』を手がけた監督コンビなので、ドキュメンタリーとしての見せ方が絶妙な一本になっている。NASAが2011年のスペースシャトル以来の国際宇宙ステーション(ISS)への有人飛行を模索するなか、スペースXのエンジニアたちも協力。2020年、スペースXが打ち上げたカプセル型宇宙船“クルードラゴン”が宇宙飛行士をISSまで運ぶことに成功するなど、アメリカの宇宙開発復活への道が、ドラマチックに展開。飛行士の家族の思いや、名作『アポロ13』も甦る地球帰還のプロセスなど、何度か心を揺さぶられる瞬間が用意される。人間の宇宙への夢に、素直に感動してしまう人も多いはずだが、イーロン・マスクの野望の深層心理は観ているわれわれに委ねられ、そこも本作の面白さだろう。 『Tinder詐欺師:恋愛は大金を生む』監督・脚本/フェリシティ・モリスマッチングアプリ詐欺の被害者が犯人を追う!“Tinder”は人気のマッチングアプリ。多くの人は真剣に、そして純粋に恋愛の相手を探すために使っているのだが、その中には罠も潜んでいる。夢中になってしまった相手に、いつの間にか多額のお金をつぎこんでしまい、借金地獄に陥ってしまい……。そんな女性たちが素顔をさらけ出しての告白で、恋愛詐欺の実態を浮き彫りにする衝撃のドキュメンタリー。実際に送られて来たメッセージや音声、映像に、生々しい再現ドラマも加え、一瞬も飽きさせない作りに観ているこちらは引き込まれる。相手から騙し取った大金を利用して、富豪のフリをして次の獲物を引っ掛ける。それが詐欺師、サイモンの手口。高級ホテルでのデートや、自家用機による出張同行の誘いなどで、めくるめくセレブ生活と真剣な恋愛を一瞬だけリアルに信じこませる上級テクニックに目を疑うが、ターゲットとなった女性たちも騙された時間を夢心地で回想したりする。事件そのものがセンセーショナルなうえに、人間の複雑な心理に背筋が凍ったりも!? 事件が発覚し、逮捕されたサイモンはどうなったのか。その“現在”を想像させるパートもかなりエグい! 『FYRE:夢に終わった史上最高のパーティー』製作・監督・脚本/クリス・スミス大失敗となった音楽フェスの舞台裏を暴く!個人が所有するバハマの無人島で世紀の音楽フェス“ファイアー・フェスティバル”が開催されることが発表。スーパーモデルたちが宣伝に使われ、インフルエンサーは報酬をもらってプロモーションに協力。SNSではバズり、あっという間にチケットは完売する。企画したのは、アーティストと彼らのクライアントをつなぐマッチングアプリ“FYRE(ファイアー)”を立ち上げたビリー・マクファーランド。しかし会場となる島には、来場者を迎える十分な設備は存在しない。フェス開催なんて当然、無理! しかしマクファーランドは“やるやる詐欺”で嘘をつきまくり、投資家も騙してしまう。その一部始終を描いたのが本作だ。まったく準備もできていないのに、バハマにやって来た数百人の客たち。食事やトイレもままならず、彼らは混乱の極地に陥ってしまう。その風景はショッキングを通り越して、コメディ映画を観せられているかのよう。フェスの舞台裏以上に驚くのは、マクファーランド本人。社員たちが語るのは、想像を超える彼の実像だ。思わず周囲がついて行きたくなるカリスマ性や会話の才能を持ち、めちゃくちゃ承認欲求が高い。まさに映画の題材にふさわしいキャラクターで、呆れつつも最後は感服してしまうはず。 『イカロス』製作・監督・脚本・出演/ブライアン・フォーゲル自ら禁止薬物を摂取してドーピング検査を通過できるか実験する!配信先行の作品として、アカデミー賞で初の長編ドキュメンタリー賞に輝いた、記念すべき一作。タイトルのイカロスは、太陽の光で翼が溶けて海に落ちたギリシャ神話の登場人物。かつてドーピングが発覚し、人生が失墜した自転車ロードレースのスター、ランス・アームストロングを、そのイカロスに重ねて本作を撮ったブライアン・フォーゲル監督。アマチュアのロードレーサーでもある彼が、自らの肉体を実験台にして撮影。つまり禁止薬物を摂取しつつ、ドーピング検査をパスして大会に出場しようとする。その設定だけで驚愕レベルだ。監督に協力するのは、ロシアの反ドーピング機関の所長。しかもその所長は、ドイツのTV番組で告発されたことで、ロシア政府から目をつけられ、アメリカへ逃亡。フォーゲル監督にかくまわれる身となる。このあたりは監督も映画を撮る前は予期しなかった事態で、並みのドキュメンタリーでは味わえない超スリリングなムードへ突入。やがて所長の数奇な半生も明かされていく。ドーピングを巡るアスリートたちの実態や、国家ぐるみの計画など「こんな事実を明らかにしていいの?」というエピソードの連続で、スポーツに興味のない人も惹きつけるパワーが充満する力作。 『グッド・ナース』原作/チャールズ・グレーバー 監督/トビアス・リンホルム 脚本/クリスティ・ウィルソン=ケアンズ 出演/ジェシカ・チャステイン、エディ・レッドメイン、ンナムディ・アサマア身近な恐怖を突きつけられる!本作の題材になった実際の事件は、病院での入院患者の相次ぐ不審死。亡くなった患者の体内からありえない量のインスリンが発見される。つまり故意に点滴の中に混ぜられていたのだ。やがて一人の看護師への疑惑が持ち上がる。その看護師チャーリーは9つの病院を転々としており、勤務先で必ず同様の不審死事件が起こっていた。シングルマザーの看護師エイミーは何も知らずに新たな同僚のチャーリーと親しくなり、彼はエイミーの娘たちとも仲良くなる。やはて警察も動き出すなか、全編、張り詰めた空気に包まれるサスペンスが展開していく。病院の患者にとって医師や看護師は絶対的に信頼を寄せる相手。しかし日本でもこれと似た事件が起こったように、邪悪な存在がそこに紛れていれば、患者は成す術もない。その恐ろしさが、リアルに伝わってくる。事件を隠ぺいしよいとする病院側の体質も生々しい。本作の舞台は2003年でオバマケアがはじまる前のこと。エイミーは心臓疾患を抱えているが、健康保険に未加入で1回の検査や診察に支払うのが、なんと980ドル(約15万円)! アメリカの医療費も衝撃的だ。エイミー役のジェシカ・チャステインとチャーリー役のエディ・レッドメインは、ともにオスカー俳優だけあって、圧巻の演技で観る者の目をクギづけにする。 『アテナ』 製作年/2022年 製作・監督・脚本/ロマン・ガブラス 出演/ダリ・ベンサーラ、サミ・スリマン、アントニー・バジョン、オウアシニ・エンバレク 冒頭の11分間のノーカット映像に驚く!フランスの郊外にある“アテナ”という団地で、若者たちを中心とした大暴動が起こる。その団地に暮らす一人の少年が殺され、加害者が警察官だと思われたからだ。若者たちと、それを鎮圧しようとする警察隊との激しい攻防が展開。被害者は四兄弟の末っ子で、三男のカリムは暴動のリーダー役として仲間を指揮。次男のアブデルはアテナでも尊敬される軍人、そして長男で異母兄弟のモクタールは、麻薬の密売人……と、3人それぞれの闘いはショッキングな運命になだれ込んでいく。ストーリーはこのように、兄弟の確執が軸となってギリシャ悲劇も思わせるが、基本は怒涛のスペクタクルアクション映画だ。冒頭からタイトルが画面に出るまでの11分間。暴動と警官隊との闘いが驚異のノーカットで展開。その11分間に、火炎瓶による大爆発、カーチェイスやバイクの曲乗りなどが盛り込まれ、ノンストップ感で圧倒する。あとは一気の展開にのみこまれる印象だ。ヴェネチア国際映画祭ではコンペティションで上映され、強烈なインパクトを残した。 『カーター』監督・脚本/チョン・ピョンギル 出演/チュウォン、イ・ソンジェ、チョン・ソリ “ワンショット風”の映像に驚愕!自分の名前も含め、記憶を失って目覚めた男が、耳の奥に埋め込まれた装置を通して指示を受け、信じがたいミッションに挑む物語。“カーター”という名で数々の指令を受けるこの男、もともと超人的な身体能力を備えているらしく、襲いかかってくる無数の敵を次々と本能で倒し、瞬発的な判断で危機を乗り越えていく。記憶をなくした最強の男という点で、あのジェイソン・ボーンも連想させるが、カーターの能力は、はっきり言ってボーン以上。全世界を震撼させるウイルスという、まさに今っぽい背景が用意され、その治療薬とされる少女を確保するカーターの任務は、韓国と北朝鮮の関係も深く絡んで二転三転の運命へとなだれ込む。この『カーター』、最大のポイントは、全編が“ワンショット風”というスタイル。“風(ふう)”と書いたのは、ワンショットのようにうまく映像をつないでいるから。しかも、そのつなぎが超スムーズ。冒頭の浴場での大乱闘から一気にテンションを上げ、その後もカーチェイス、上空でのバトルなど、いったいどうやって撮影したのかわからないアクションが連発。ワンショット風の勢いに乗って、“空前の”とか“常識を超えた”なんていう表現も甘く感じるほどの怒涛感が途切れない。それが2時間ちょっと続くのだ。しかもワンショットが前提なので、劇中で進んでいく時間も同じ。約2時間で、これだけのことが起こっていたことに驚くしかない! 『グレイマン』原作/マーク・グリーニー 製作・監督/アンソニー&ジョー・ルッソ 脚本/ジョー・ルッソ 出演/ライアン・ゴズリング、クリス・エヴァンス、アナ・デ・アルマス、ジェシカ・ヘンウィック 世界を股にかけた攻防が展開2009年の発刊以来、シリーズ化された人気スパイスリラー小説を、ネットフリックスでも最高額の製作費といわれる2億ドルを投じて映画化。主人公は“シエラ・シックス”というコードネームで呼ばれるCIAの工作員。服役中にリクルートされ、無敵の暗殺者として活動していたが、ある重要な機密を手に入れたことで、身内であったはずのCIAから命を狙われる。バンコク、トルコ、ウィーン、香港、プラハにクロアチア……と、まさに世界を股にかけた攻防が展開。あの『007』も彷彿とさせるスケール感だが、孤高の主人公の闘いが徹底してクールに、リアリティ満点に描かれる点が『グレイマン』の持ち味だ。全編、アクションの演出にサプライズと興奮が確約される。過去のどんな映画でも体験したことのないシチュエーションが用意され、中盤の見せ場となる市街戦は、まさに怒涛のスペクタクル感。アクション映画のさまざまな魅力が凝縮されたシークエンスにひたすら息をのむ。シックス役のライアン・ゴズリングは、あの憂いを含んだ顔で無敵暗殺者のテクニックを披露し、最高のハマリ役。一方でシックスを執拗に追う、かつての同僚ロイド役のクリス・エヴァンスは、キャプテン・アメリカとは真逆の冷酷非情ぶり。さらに『007』では出番がわずかだったアナ・デ・アルマスが、その不満を解消するかのように今回は有能なスナイパー役として大活躍と、キャストの見どころも充実。全体に夜のシーンが多く、日中でもダークな画面が印象的なので、できるだけ外から遮断された暗い空間での鑑賞をオススメしたい。 『HUSTLE/ハッスル』製作・出演/アダム・サンドラー 監督/ジェレマイア・ザガー 脚本/テイラー・マターン、ウィル・フェッターズ 出演/クイーン・ラティファ、ベン・フォスター NBAへ挑戦する様子が激アツ!描かれるのはバスケットボールの世界。多くの人が憧れ、特大な人気を誇るNBAである。主人公のスタンリーは、フィラデルフィアを本拠地とする76ers(セブンティシクサーズ)のスカウトマンを務めている。オーナーの急死でチームに激震が走るなか、出張先のスペインでボー・クルスという最高の逸材を発見したスタンリーが、そのボーをアメリカに連れて来て、NBAへ挑戦させようとする。さまざまな苦闘を乗り越えて成功をめざすという、スポーツ映画として王道の展開。そこにNBAの裏事情や、スタンリーとボー、それぞれの家族関係もスパイスとなって、まっすぐに物語に引き込む作りになっている。何より驚くのは、バスケのシーンのリアリティ。ボー役のフアンチョ・エルナンゴメスは、スペイン代表も経験し、NBAのユタ・ジャズに所属する現役プレイヤー。ライバル役のアンソニー・エドワーズもやはりNBAのスター。ロングシュートや、激しいぶつかり合い、巧みなディフェンスの動きなど、世界最高レベルのテクニックが映像に収められ、しかも俳優としての演技もなかなかのもの! そのほかにもレジェンドの選手やコーチも顔を出している。舞台がフィラデルフィアということで、スポーツ映画の超名作『ロッキー』へのオマージュもたっぷり。特訓シーンのテンポや、グレーのパーカー、ストリートでのランニング、そして師弟関係までも重なる。現代っぽく、ドローン撮影や画像をバズらせるネタも絶妙に加え、怒涛のクライマックスへと到達。観た後にスッキリ、いい気分になれるのは間違いない! 『シニアイヤー』原案・脚本/アンドリュー・クノアー 監督/アレックス・ハードキャッスル 出演/レベル・ウィルソン、ゾーイ・チャオ、サム・リチャードソン、ジャスティン・ハートリー 女子高生が目覚めたのは20年後の世界!?主人公は女子高生のステファニー。人気者になりたいと決意した彼女は一念発起し、チアリーディングの主将になる。しかし練習中の落下で、なんと昏睡状態に……。それから20年後。奇跡的に目を覚ました彼女は、もう一度、高校に戻って夢だったプロムクイーンを目指す。タイトルの『シニアイヤー』は、アメリカで高校最後の一年のこと。肉体は37歳のステファニーだが、精神的には17歳のまま。まずそのギャップで笑わせるが、ステファニー役、レベル・ウィルソンが自分の変化を受け止め、周囲の高校生になじんでいくプロセスを超ナチュラルに演じていて、観ているこちらも楽しい気分になってしまう。そこが本作の最大の魅力かもしれない。スマホやSNSはもちろん初体験。レディー・ガガの写真を見てマドンナだと思い込んだり、20年前の流行でストップしてるステファニーの奮闘に笑いの連続。1990年代が懐かしいと感じる人には、ツボとなるネタ満載のはず。一方で、本作ならではの新鮮さもいっぱい。かつての友人たちが、今や高校の校長やPTA。友情や確執、恋愛感情が新たなステージに変わっている。ハリウッドの“青春映画あるある”な学校内の階級社会をSNSとともに強調しながら、そこから一歩先へ突き進む清々しさもある。最近、何かとコンプライアンスで表現の自由が逆に制限されてる現実も皮肉ったりして、映画としてなかなか攻めてる一作。観終わった後、スッキリといい気分になってるのは間違いない! 『ホワイト・ホット:アバクロンビー&フィッチの盛衰』製作・監督/アリソン・クレイマン 一時代を築いたファッションの“盛衰”がリアルにわかる“アバクロ”といえば大人気のファッションブランドだが、最近あまりその名前を聞かなくなった気もする。一時ほどの人気はなくなったのかもと思ってたら、実は大変なことになっていた……と大暴露するのが本作。〈アバクロンビー&フィッチ〉は、その元をたどると100年以上前に誕生した歴史あるブランド。2000年代の初め頃から、プレッピー(有名大学のエリート的なファッション)とセクシーを取り込んだスタイルを前面に押し出し、アメリカを中心に爆発的ブームを起こした。モールのショップの前にはムキムキの半裸の男性が立ち、ムスクの香りが漂う店内は暗めの照明で音楽が鳴り響く。広告も、とにかくセクシーさを強調。アバクロのファッションこそ最高にイケてる時代が続いたのである。そんなアバクロが重視したのは、店の売り上げよりもスタッフの外見。黒人スタッフは夜勤の清掃が割り当てられ、アジア系が多い地区でも白人が優先的に採用される。あまりに差別的な実態に訴えが起こり、CEOの実像が明らかになっていくのだが、一企業に対し「ここまで描いていいの?」という忖度ナシのアプローチが、映画の面白さにつながっていく。次々とスキャンダラスなネタが暴露されつつ、いろいろと考えさせられるのも事実。ファッションブランドには自分たちの方向性があり、「似合う人に買ってほしい」という本音もあるはず。消費者には、単にカッコいいと憧れる心理もある。でもその考え方が行き過ぎると、時代に合わなくなっていき、アバクロのようにあからさまな差別につながってしまう。タイトルどおり、一時代を築いたファッションの“盛衰”がリアルにわかる、これは必見のドキュメンタリー! 『目指せメタルロード』製作・脚本/D・B・ワイス 監督/ピーター・ソレット 出演/ジェイデン・マーテル、アイシス・ヘインズワース、エイドリアン・グリーンスミス ヘビメタバンドを結成する高校生3人組の奮闘ぶりが面白い!『ボヘミアン・ラプソディ』が大ヒットしたように“バンド映画”は、アクション映画とはまた違ったベクトルで、観ているこちらのアドレナリンを上昇させる。音楽そのもののパワーはもちろん、メンバー同士の関係が超ドラマチックだったりするからだ。そんなバンド映画に、またひとつ愛すべき一作が誕生した。バンドといっても、タイトルにあるように“ヘビメタ”。高校でマーチングバンド部に所属するケビンが、メタル大好きなハンターから誘われ、メタルバンドを組む。ケビンはドラム、ハンターはギターを担当するが、あと一人、どうしてもベースが必要。なかなかメタルに興味がある生徒がいないなか、ケビンが目をつけたのはチェロが得意な女子、エミリーだった。こんなメンバーでバンドが組めるのか、学内のバンドコンテストに出場できるのか、というドラマが、ハリウッド王道の青春ムービーのノリで進んでいく。メタルが好きなハンターは白い目で見られるし、明らかに気弱なイメージのケビンはイジメの標的になり、エミリーは精神的トラブルを抱えていたりと、キャラ設定も絶妙で3人の奮闘に共感してしまう作りだ。この手の作品、往々にしてディープなネタがいっぱい出てくるが、本作の場合はメタルのバンドや曲の蘊蓄(うんちく)はサラリ。マニアックに行きすぎないので、実に観やすい。ハンターがこだわるのが“ポスト・デスメタル”。つまり自分たちの音楽を極めようとするし、「権力には真実と抵抗、そしてスピードだ」と語られるメタルの精神も、人生哲学っぽくて妙にカッコいい! 劇中には思わぬカーアクションもあったりと、サービス精神もたっぷり。そしてもちろんクライマックスのステージパフォーマンスは怒涛の映像&サウンドで展開されるので、気づいたら興奮と感動に酔ってしまった……という印象。ヘビメタのレジェンドたちが意外なシーンで登場するが、彼らとケビンの会話も実に味わい深い。 『アダム&アダム』 製作・出演/ライアン・レイノルズ 監督/ショーン・レビ 出演/マーク・ラファロ、ジェニファー・ガーナー、ゾーイ・サルダナ 「あの時、もしこうしていたら……」を、叶えてくれる!タイムトラベル映画は、時空を超えた主人公が、行き着いた先の人々とともに何かを“変える”ことが常識だが、本作の場合、タイトルから予想されるように、別の時代の自分と出会う。意外にこのパターンは少ないので、新鮮な感触! 主人公のアダム・リードは、2050年の戦闘機パイロット。その時代はタイムトラベルも使えるようになっているのだが、アダムはある理由から、タイムトラベルの発明を阻止するために2018年へ向かおうとする。しかし事故が原因で、到着したのが2022年。そこで12歳の自分と出会ったことで“2人”は協力してミッションに挑む。12歳のアダムが未来の自分に気づくプロセスもユニークだし、同じDNAを持っていることがカギになったりと、巧妙な展開に引きこまれてしまう。設定だけ考えればシリアス&ハードだし、ド派手なアクションも盛りこまれるが、作品のムードは軽やかでハートウォーミング。そこも本作の大きな魅力。『スター・ウォーズ』や『ターミネーター』へのオマージュもストレートでわかりやすい。監督は『ナイト ミュージアム』のショーン・レヴィで、大人のアダム役が『デッドプール』のライアン・レイノルズなので、この軽快なノリも名人芸の域(彼らは前作『フリー・ガイ』でも組んでいる)。タイムトラベルものは、何かと辻褄合わせや、禁止ルールなどややこしかったりする。しかし本作はそのあたりもスッキリ作られているので観やすいはず。そして重要なシーンでは感動も用意されるが、そこもサラリと心地よい後味。誰もが「子供時代の自分に何を伝えたい?」と思いを巡らせることだろう。 『ドント・ルック・アップ』原案・製作・監督・脚本/アダム・マッケイ 出演/レオナルド・ディカプリオ、ジェニファー・ローレンス、ジョナ・ヒル、ティモシー・シャラメ、ケイト・ブランシェット、メリル・ストリープ、アリアナ・グランデ惑星衝突で人類滅亡の危機に人々はどうする!?天文学を専攻するミンディ博士と、教え子の大学院生ケイトが、地球に向かってくる巨大な隕石を発見。半年後に太平洋に墜落し、その被害は人類を壊滅させると予想される。あわてた2人は、アメリカ大統領に直訴するも、真剣に取り合ってもらえず、TV番組や、大企業を巻き込んで信じがたい大騒動へ発展。とりあえず彗星に攻撃を与えて進路を変えようとする作戦がはじまり……と、基本は地球滅亡のパニック映画なのだが、ノリは完全にエンタテインメント。次々と事態が変わるジェットコースーターのような流れに乗せられつつ、ホワイトハウスやTV局の目を疑うような事実で超ブラックな笑いを誘ったりする。『サタデー・ナイト・ライブ』出身で、『バイス』などを手がけて、現在のハリウッドで最も勢いのあるアダム・マッケイ監督が、その才能を全開にした印象。最初はさえない天文学者がメディアの人気者になるミンディ博士役にレオナルド・ディカプリオ。強気ながら、肝心な時に失敗する教え子のケイト役がジェニファー・ローレンス。このコンビのやりとりが最高に楽しいうえに、メリル・ストリープはアメリカ大統領役で大怪演。TVキャスターのケイト・ブランシェット、大企業CEOのマーク・ライランスと、ズラリ揃ったオスカー俳優が、それぞれ過去の作品とまったく違った演技。自身をパロったようなアリアナ・グランデも加わり、サプライズと笑いの連鎖が止まらない。彗星接近のカウントダウンの結果と、彼らの運命は? ここまで先が読めない作品も珍しいし、そのラストも軽々と予想を超えていく! 『YOU-君がすべて-』原作/キャロライン・ケプネス プロデューサー・脚本/セラ・ギャンブル、グレッグ・バーランティ 出演/ペン・バッジリー、エリザベス・ライル、ヴィクトリア・ペドレッティ シーズン1(全10話)、シーズン2(全10話)、シーズン3(全10話)面白さ=異常さが魅力のサイコサスペンス作品!動画配信サイトで連続ドラマを楽しむ際に必要になってくるのが、“一息つく勇気”。「◯話まで見たら、今日は終わりにしよう」「あと1話くらいは見たいかも」の攻防が視聴者の中で起こりがちになる。現在、ネットフリックスでシーズン3まで配信中の『YOU-君がすべて-』も、“一息つく勇気”を問われるシリーズ。だが、3シーズン経てなお面白さは健在で、悩ましい攻防にもなかなか勝たせてくれない。それどころか、シーズンを重ねるごとに面白さは加速。もっとも、このドラマの場合、面白さ=異常さでもあるのだが。物語の主人公は、書物を愛する好青年のジョー・ゴールドバーグ(ペン・バッジリー)。シリーズ冒頭のジョーは、ニューヨークの書店で店長を務め、大好きな本に囲まれながら穏やかな日々を送っている。ただし、このジョーという男が実は非常に厄介で、想いを寄せた女性への執着が異常。相手の住居に不法侵入したり、SNSをパトロールしたりするなどのストーカー行為はもちろん、時には恋愛成就を目指して邪魔な人間を排除したりもする。そんなジョーが大学院生のベック(エリザベス・レイル)に一目惚れし、彼女を振り向かせるために手を尽くしたのがシーズン1。ジョーの想いはベックに届くの? 届かないの? のスリルと、その先に待ち受ける意外な結末がシリーズの人気を決定づけた。1つだけ明かしておくと、この作品ではターゲットにされる側も決して清廉潔白な人間ではなく、それが物語のバランスの鍵になっている。続くシーズン2は舞台をロサンゼルスに移し、ジョーが新たな相手をストーキング(!)。ただし、このお相手となるラブ(ヴィクトリア・ペドレッティ)が予想の斜め上を行くキャラで、実はジョー並みにクレイジーな女性であることが判明。サンフランシスコが舞台となるシーズン3では、似た者同士で家庭を築くことになったジョーとラブのサイコ合戦が展開する。しかも、2人の間にはすでに可愛い第1子が誕生。クレイジーな夫婦は永遠の愛を誓い合えるのか? 誘惑、不倫から監禁、殺人まで、歪んだ家族ドラマがホームコメディ半分、血みどろ半分のノリで展開し、シリーズ史上最も面白いシーズンとの声も。ジョーとラブの異常な攻防にハラハラさせられながら、視聴者は“一息つく勇気”の戦いも強いられるはずだ。 『マイネーム:偽りと復讐』監督/キム・ジンミン 脚本/キム・バダ 出演/ハン・ソヒ、パク・ヒスン、アン・ボヒョン、キム・サンホ 配信/ネットフリックス全8話(1話45分〜59分)ヒロインのつらくて切ない死闘ぶりに心が動かされる!主人公は、ハン・ソヒ演じる女子高生のユン・ジウ。父1人、子1人の家庭で育ったジウは、麻薬組織の一員だった父親を何者かに殺され、天涯孤独の身になってしまう。悲しみに暮れるジウは、父の親友だった麻薬組織のボス、チェ・ムジン(パク・ヒスン)のもとへ。父の復讐を果たすため、復讐する力を手に入れるため、組織の一員となって生きる決意をする。だが、そこは想像を絶する過酷な世界だった……。と、これはまだシリーズ冒頭の展開でしかなく、ジウの復讐劇は何年にもわたる壮大なものへ。チェ・ムジンの後ろ盾を得ながら組織の中でサバイブしていくジウは、父を殺害した犯人が警察の人間であると確信。やがて正体を隠して警察官となり、新しい名前”オ・ヘジン”として生きることになる。ヘジンの目的は警察内部からチェ・ムジンをサポートすること、そして父の死の真相を突き止め、死に追いやった人物への復讐を遂げること。果たして彼女は目的を果たすことができるのか? ギリギリの状況に身を置くヘジンの死闘がノンストップで描かれていく。シリーズも中盤を過ぎたころには、大半の視聴者は“マイネーム”を捨てて奮闘するヘジンに復讐を遂げさせてあげたくなるはず。身を置く状況の複雑さに反し、彼女の願いを最初から至ってシンプルなのだから。しかし、そう簡単にはいかないであろうことは、展開1つ1つの残酷さや壮絶なアクションシーンが物語っている。ヒリヒリとした全8話のラストに待ち受けているのは何なのか。先が気になり過ぎて居ても立ってもいられなくなるため、できれば一気に見る時間を作って楽しむのがおすすめ。 『イカゲーム』監督・脚本・演出/ファン・ドンヒョク 出演/イ・ジョンジェ、パク・ヘス、オ・ヨンス、ホ・ソンテ 配信/ネットフリックス2021年/韓国/全9話賞金456億ウォンをかけたサバイバルゲーム『イカゲーム』で繰り広げられるのは、賞金456億ウォンをかけたサバイバルゲーム。謎の巨大施設に集められた参加者たちが、勝利を目指して各ゲームに挑戦する。ギャンブル癖を抱えて借金にまみれたソン・ギフン(イ・ジョンジェ)をはじめ、一家離散の憂き目に遭った脱北者のカン・セビョク(チョン・ホヨン)、会社の金を横領したエリート証券マンのチョ・サンウ(パク・ヘス)ら参加者の顔触れは様々だが、共通するのは大金を手に入れたい意思。それぞれの事情を抱えた者たちが寝食を共にしつつ、“負けたら即死亡”の世界へといざなわれていく。また、施設のインテリアやファッション演出も残虐性からは程遠く、基本カラーはピンクとグリーン。参加者のジャージが濃いグリーンなら、運営スタッフの制服は濃いピンクのジャンプスーツで、ポップでキュートな色づかいに意地の悪さを滲ませる。怖気づいた参加者たちを、一度は日常に帰しもする。それによって浮かび上がるのは、参加せざるを得ない現実、背後にある社会。一方、行方不明の兄を追って施設に潜入する警察官ファン・ジュノ(ウィ・ハジュン)を介し、犯罪行為にまみれた運営側に目を向けることも忘れていない。児童への性的虐待問題を扱った社会派映画『トガニ 幼き瞳の告発』などで知られるファン・ドンヒョクが全9話の監督、脚本を手掛け、腕を振るっている。 『アーミー・オブ・シーブズ』 原案・製作/ザック・スナイダー 監督・出演/マティアス・シュバイクホファー 出演/ナタリー・エマニュエル、ルビー・O・フィー、スチュアート・マーティン 配信/ネットフリックス2021年/アメリカ/視聴時間129分『アーミー・オブ・ザ・デッド』の前日譚!マーベルやDCのヒーロー映画のように、それぞれの作品がクロスオーバーする世界観は、ハリウッドですっかり主流になった。しかしあまりに作品が広がりすぎると、追いつけなくなったりするのも事実。そこでオススメしたいのが、この作品だ。『300<スリー・ハンドレッド>』や『ジャスティス・リーグ』などでアクション映画ファンに根強い人気を誇る、ザック・スナイダー監督。当たり障りのない痛快アクションというより、かなり過激だったり、マニアックな欲求を刺激したり、アクの強い表現も得意な彼の持ち味が最大限に発揮され、絶賛されたのが『アーミー・オブ・ザ・デッド』。ゾンビが解き放たれたラスベガスで、金庫からの大金強奪を描いたが、そこで天才的な金庫破りのテクニックを披露したキャラが、今回の主人公。ラスベガスの事件から時間を戻し、ヨーロッパを舞台にド派手な強盗アクションが展開していく。世界の強盗たちにとっても“伝説”とされる4つの金庫がターゲットとなるのだ。『アーミー・オブ・ザ・デッド』でも、ちょっぴり浮いた存在だった、金庫破りの天才マティアスは、今回も超難関な犯罪計画に巻きこまれながら、自慢のテクを使いたい野心と、もともとの軽めの性格が絡み合って、さらに味わい深く、共感しやすいキャラへと進化。金庫に触れながら、複雑な内部に“感応”する鍵開けのシーンは、じつにユニークだ。マティアスを犯罪に誘うスリの名人のほか、計画の仲間たちも強烈に怪しい面々で、そのチームプレーが思わぬ方向へなだれこむあたりもスリリング。アメリカでゾンビが発生する事態や、意外なキーパーソンなど、『アーミー・オブ・ザ・デッド』とのシンクロを見つけられるし、この2作、どっちから先に観ても楽しめる。2022年には『アーミー・オブ・ザ・デッド』のアニメシリーズも完成するので、この“アーミー・オブ”ワールドの動向から、しばらく目が離せなくなりそう! 『レッド・ノーティス』製作・出演/ドウェイン・ジョンソン 監督/ローソン・マーシャル・サーバー 出演/ガル・ギャドット、ライアン・レイノルズ、リトゥ・アリヤ 配信/ネットフリックス2021年/アメリカ/視聴時間117分壮大なスペクタクル犯罪劇!『デッドプール』のライアン・レイノルズ、『ワイルド・スピード』シリーズなど大ヒット作が続くドウェイン・ジョンソン、そしてワンダーウーマン役でおなじみのガル・ガドット。3大スターが世界を駆け巡るアクション大作で集結。それだけで面白さは保証されたようなもの! レッド・ノーティスとは、インターポール(国際刑事警察機構)から最重要の指名手配犯に出された国際手配書のこと。高級美術品を狙う詐欺師のノーランが、レッド・ノーティスのターゲットだ。ローマでクレオパトラが残した秘宝を狙う彼の前に、FBIのスゴ腕捜査官が立ちふさがるが、インターポール、謎の大泥棒も入り混じり、壮大なスペクタクル犯罪劇へと突入する。ツッコミどころもあるものの、一気の勢いにかき消される感じ。そして何より、R・レイノルズの、おちゃめ&おとぼけな活躍、ロック様の豪快さとコミカルな演技、男2人を手玉に取って余裕のガルと、これ以上ないほどのハマリ役を託されたスターたちに、最後の最後まで魅了されるのは間違いない。 『シューマッハ』製作年/2021年 監督/ハンス=ブルーノ・カマトゥンズ、ヴァネッサ・ノッカー、ミヒャエル・ヴェッヒ 出演/ミハエル・シューマッハ 配信/ネットフリックス伝説のF1ドライバーの秘蔵映像が満載!F1の最多優勝(91回)、チャンピオン7回など数々の記録を打ち立てたシューマッハのドキュメンタリーが完成した。シューマッハといえば、歴代のF1レーサーの中でも、その精密なドライビングテクニックが際立っていた。要するに”天才”である。本作は、その天才がどうやってヒーローになっていったかを、きっちり時系列に沿って振り返るので、改めて偉業を実感できる。F1を描いた映画ではよく目にするが、この映画で使われるのは“本物”。接触やクラッシュの瞬間は、観ているこちらも最速時の恐怖を体感してしまう。F1の歴史を知る人には、アイルトン・セナが急成長してきたシューマッハにどんな態度をとったのか貴重な映像に感動し、長年のライバルになるはずだった両者が迎える運命に、改めて果てしない衝撃を受けるはず。一方で、フェラーリで勝利を獲得する鈴鹿サーキットがじっくり再現されたり、感無量のシーンも豊富。 (c)NETFLIX, INC.
AND IT'S AFFILIATES, 2021. ALL RIGHTS RESERVED. 『スイートガール』製作・監督/ブライアン・アンドリュー・メンドーサ 脚本/グレッグ・ハーウィッツ、フィリップ・アイズナー 出演/ジェイソン・モモア、イザベラ・メルセド 配信/ネットフリックス後半は、かなりとんでもない展開へ!ガンで苦しむ妻を見守るレイ・クーパーは、新たな薬に最後の望みをかけていた。しかしその新薬は突如、市場に出ないことが決定され、妻は死去。製薬会社のダークな思惑が絡んでいると感づいたレイは、真実を突き止めようとしたところ、逆に謎の組織に命を狙われることになってしまう。レイと、娘のレイチェルは壮絶な運命に巻き込まれていき……。大切な家族を亡くした失意の父娘の復讐劇というストーリーなのだが、父娘ともにボクシングで鍛えているという設定で、要所に過激なバトルも用意され、アクションサスペンス映画のムードが濃厚。とくにレイの戦闘シーンは「なんでこんなに強いんだ?」とも感じるけれど、『アクアマン』でのスーパーパワーが重なって、観ているうちに説得力を帯びていくから不思議!そしてこの映画、後半にかなりとんでもない展開へなだれ込む。映画を観慣れた人も、たぶん心の準備ができておらず、驚くのではないか。その時点でタイトルが『スイートガール』だったことを思い出すと、なかなか意味深かも。 『D. P. -脱走兵追跡官-』監督・脚本/ハン・ジュニ 出演/チョン・ヘイン、ク・ギョファン、キム・ソンギュン 配信/ネットフリックス2021年/韓国/全6話感動と笑い、骨太なテーマを抱えた傑作ドラマ!邦題にある“脱走兵追跡官”がダイレクトに示すように、ドラマの主人公は脱走“兵”を追跡する人。兵役義務のある韓国で、D.
Startpage. com オランダ 7. Qwant フランス 8. WebCrawler アメリカ 9. Dogpile アメリカ 10. AOL アメリカ 11. Metacrawler アメリカ 12. Lycos アメリカ 13. Maktoob アラブ首長国連邦 14. Pipilika バングラディッシュ 15. Seznam チェコ 16. Fireball ドイツ 17. WEB. DE ドイツ 18. Leit. is アイスランド 19. Rediff インド 20. Walla! イスラエル 21. Naver 韓国 22. Daum 韓国 23. Egerin スウェーデン 24. Najdi. si スロベニア 25. Search. ch スイス 26. Ilse オランダ 27. Entireweb スウェーデン 28. Coc Coc ベトナム 世界の広範囲で利用されている検索エンジン 1.Baidu 中国 グレートファイアウォールによるネット検閲システムが働いている中国で約70%のシェアを占めるといわれている、中国で最も利用されている検索エンジンです。中国マーケットに関心のある外国人の利用も増えてきていることから、世界的にも知名度が向上している検索エンジンの1つです。 2.Ask. com アメリカ アメリカで開発された検索エンジンです。2010年に検索エンジンの新規機能に関する開発は終了しましたが、現在でも検索エンジン機能は利用でき、アメリカ国民を中心に利用されています。また、日本語を始めとした多言語での検索が可能であることから、世界においても一定の需要を獲得しています。 3.DuckDuckGo アメリカ アメリカで開発された検索エンジンで、最大の特徴は、利用者のプライバシー保護に特化しているということです。最近の検索エンジンは、利用者の検索履歴が自動追跡される仕組みになっていますが、「DuckDuckGo」では履歴が一切残らないため、プライバシーに重点を置く人々に利用され、急激に人気が高まってきている今注目の検索エンジンです。 4.Ecosia ドイツ ドイツのスタートアップが設計した検索エンジンです。ユーザーがEcosiaを利用して検索を行うことでEcosiaは広告費を獲得できるのですが、その広告費収入の80%を世界中の自然保護団体に寄付することで、植樹活動を支援しています。検索エンジンとエコが連携した画期的な検索エンジンといわれており、ヨーロッパを中心に利用者が急増しています。 5.Wolfram Alpha イギリス イギリスの論理物理学者によって作成された知識検索エンジンで2009年に利用が開始されました。通常の検索エンジンでは入力したキーワードに関連した検索結果が表示されますが、Wolfram Alphaは数学に関連した質問の問いを回答するというユニークなシステムが基盤に置かれており、この機能が様々に代用され検索エンジンとしての働きも担っています。 6.Startpage.
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オランダのコロナ事情~海外をちょっとのぞき見コラム 第6回